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月別アーカイブ: 2025年11月

第20回給排水設備雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社YND、更新担当の中西です。

 

給排水設備はこう進化している!

 

 

給排水設備業は、建築業界でも特に重要な分野のひとつ。
しかし近年、設備技術は大きく進化し、現場の働き方や施工方法も変わりつつあります。

このブログでは、
現場課題・最新設備技術・働き方改革・職人不足・未来の設備職人の姿 を深掘りします✨


■ 給排水設備業の現場課題とは?

① 職人不足

設備業は経験が必要で、若手が増えにくい。
技術継承が大きな課題。


② 工期短縮への圧力

マンション・商業施設・ホテルなど大型案件が増え、
“短い工期で大量施工”が求められる時代。


③ 他工種との干渉

配管は電気・空調・大工・鉄骨などあらゆる工種と干渉しやすい。
調整力が必須。


④ 建物の大型化・複雑化

高層化・複合施設化が進み、
配管ルートも複雑に。


■ 最新の給排水設備技術

現場の効率化と品質向上のため、多くの新技術が導入されています。


■ ① プレハブ配管(プレファブ工法)✨

工場であらかじめ配管ユニットを組み、現場で接続するだけの工法。

メリット

  • 施工スピード大幅向上

  • 現場での切断・加工が減る

  • 施工ミス減少

  • 品質安定

  • 安全性向上

大規模マンションでは主流になりつつあります。


■ ② ICTモデル配管(BIM/CIM)

BIMで干渉チェックを行いながら配管ルートを決める技術。

  • ダクト干渉

  • 梁の貫通

  • 電気との接触

これらの問題を3D空間で事前に解決できます✨


■ ③ 高効率給湯器・省エネ設備

エコキュート、エコジョーズなど省エネ性能が大幅向上。


■ ④ 水質管理センサー

IoTによる水質チェックが可能に。


■ ⑤ 漏水検知システム

AIによる異常検知で漏水事故が激減。


■ 給排水設備の安全対策強化️

  • 高所作業の墜落対策

  • 熱源機まわりのガス漏れ対策

  • 重量物(器具・ポンプ)の運搬

  • 火気使用時の火災防止

  • 貫通部の防火措置(ロックウール・耐火パテ)

  • 水道本管接続時の逆流防止

給排水の仕事は、“水だから安全”というイメージとは真逆。
非常に高度な危険管理が必要です。


■ 未来の給排水職人に求められる力

✔ 技術 × デジタル

図面は3Dへ、施工はユニット化へ。
デジタルが理解できる職人が強い。


✔ 現場調整力

他工種との連携は現場の要。


✔ 品質管理能力

“目視での判断”が職人の価値。


✔ 安全意識

水漏れは建物の致命的トラブルになるため、慎重さは必須。


■ 給排水設備業の魅力✨

  • 完成後もずっと残る仕事

  • 社会インフラに直結する誇り

  • 生活を支える使命感

  • 技術さえあれば一生食べていける

  • 若手にとって“手に職”の代表格

水は私たちの生活の基本。
だからこそ、この仕事はずっと必要とされ続けます✨


■ まとめ

給排水設備業は、建物の生命線を支える専門職であり、これからも進化し続ける業界です。

水の流れをつくり、安全を守り、生活を支える──。
それが給排水設備職人の仕事であり、誇れる使命です️✨

 

 


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第19回給排水設備雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社YND、更新担当の中西です。

 

🚰“下から支える”

 

建物の中で「水」が使えるのは当たり前──。
そう思われがちですが、この当たり前を支えるために、日々休むことなく働いている職種があります。

それが “給排水設備業” です💧🔧✨

トイレを流す。
蛇口から水が出る。
お風呂に入る。
キッチンで料理をする。
洗濯機を使う。

これらすべては、給水(きゅうすい=水を供給する配管)と排水(はいすい=汚れた水を安全に流す配管)が正常に機能しているからこそ実現しています。

今回は、そんな給排水設備の仕事の魅力・施工の流れ・専門技術・安全管理・最新設備まで、3000字以上のボリュームで深く解説します📘✨


■ 給排水設備とは?🔧💧

給排水設備とは、建物の中で“飲める水”や“生活用水”を供給し、使用後の水を安全に建物の外に流すための設備のこと。

建築設備の中でも最も生活に密着した存在です。

代表的な設備は👇

  • 給水管(ポリ管、銅管、架橋ポリエチレン管)

  • 排水管(塩ビ管、耐火VP、耐火VP-P)

  • 排水通気設備

  • 給湯設備(給湯器・熱源機)

  • トイレ設備(衛生器具)

  • 受水槽・高架水槽

  • ポンプ(給水ポンプ・排水ポンプ)

ビル、マンション、商業施設、飲食店、工場…
あらゆる建物に欠かせません。


■ 給排水設備工事の流れ⛑️🔧

給排水の仕事は「設計 → 配管 → 試験 → 器具付け → 引き渡し」の流れで進みます。


① ■ 図面確認・施工計画📐

建築図面・設備図・施工図を確認し、配管経路・配管サイズ・勾配・器具の位置などを決めます。

給排水は 建物の骨組みより先に工事する部分 が多く、他工種との段取りが非常に重要です。

  • 空調ダクトとの干渉

  • 電気配線のルート

  • 壁・梁の貫通位置

  • 機器据付スペース

  • メンテナンススペース

ここでの判断ミスは後の大問題につながるため、慎重さが求められます。


② ■ 配管工事(給水・給湯)💧🔧

建物の上階・下階まで水を届ける“血管”のような役割。

使用される管は主に👇

  • 架橋ポリエチレン管(ポリ管)

  • 銅管

  • ステンレス配管

特に近年は“ポリ管化”が進み、安全性・施工性が向上しています。


③ ■ 排水配管工事🌊

排水は給水よりも難易度が高いと言われています。
理由は 「勾配(こうばい)」を正確に取らないと流れない から。

排水の勾配は基本1/100~1/50。
これを守るために、レーザーやレベルを使いながら細かく調整します。

排水の代表トラブルは👇

  • 勾配不良で流れない

  • 排水臭が上がる

  • 排水通気の不足

  • 音漏れ

  • 振動

これらを防ぐのがプロの技術力です。


④ ■ 通気(空気の流れ)確保🌬️

排水は空気の力を借りて流れます。
そのため“通気設備”は必須。

  • 伸頂通気

  • 衛生器具通気

  • 棟通気

  • ループ通気

専門外の人には聞き慣れない言葉ですが、どれも“悪臭の逆流”や“排水不良”を防ぐ重要な仕組みです。


⑤ ■ 給排水試験(水圧試験)🧪

施工後は必ず試験があります。

  • 水圧試験(給水)

  • 通水試験(排水)

  • 漏水検査

もしここで漏れたらやり直し。
一つの漏れも許されない世界です。


⑥ ■ 器具付け(仕上げ作業)🚽🚿

最後に水まわりの機器を取り付けます。

  • トイレ

  • 手洗い

  • 洗面台

  • 浴槽

  • キッチン

  • 給湯器

  • 水栓金具

器具付けは、見た目も機能性も要求される“繊細な作業”✨


■ 給排水設備に必要な専門スキル🛠️💡

✔ 配管の種類を覚える

銅管・ポリ管・塩ビ・耐火管など、種類による癖を理解する必要があります。

✔ 勾配の読み取り

排水は勾配が命。

✔ 図面読み取り能力

建築・電気・空調との調整が必須。

✔ 漏れを起こさない技術

継手の締めすぎ・ゆるみ・パッキンずれなど、
“1ミリのずれ”も許されません。

✔ 安全管理

高所・狭所・重量物…危険が多い現場です。


■ 給排水設備業の魅力✨

  • 建物の生命線を作る誇り

  • 完成した瞬間の達成感

  • 施工がそのまま“形として残る”

  • 技術が一生ものの財産になる

  • 人々の生活に直接貢献できる

表に出る仕事ではありませんが、
なくてはならない、社会を守る専門職です💧🏙️✨

 

 


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