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皆さんこんにちは!
株式会社YND、更新担当の中西です。
1️⃣ 給排水の“全体像”を掴む
建物の中で水が「入ってくる」「使われる」「出ていく」。この3ステップを支えるのが給排水設備です。給水(飲料水・雑用水)は安全で十分な圧力と流量が必要、排水(汚水・雑排水・雨水)は衛生的に、かつトラブルなく自然流下で速やかに流すことが使命です。さらに、見えない場所で黙々と働くため、施工品質が“使い心地”や“建物寿命”に直結します。例えば、給水圧が不足すれば上階のシャワーが弱くなり😵💫、排水勾配が狂えば詰まりや悪臭の原因に🤢。だからこそ、設計と施工、維持管理が三位一体で回ることが理想です。
2️⃣ 基本構成と流れ(ざっくり俯瞰)
• 上水の入口:水道本管→引込管→量水器(メーター)→逆止弁→主配管
• 加圧方式:直結直圧/直結増圧/受水槽+揚水ポンプ→高置水槽(重力)
• 使用点:キッチン・洗面・浴室・便器・洗濯・給湯器・散水栓など
• 排水系:器具トラップ→排水横枝→排水立管→排水横主管→屋外桝→公共下水
• 通気系:通気立管・伸頂通気・ループ通気・返し通気(負圧/サイホン対策)
• 雨水系:ルーフドレン→竪樋→側溝/浸透施設→公共雨水系
• 保温・防露:断熱材・ラッキングで結露/凍結を抑制
• 制御・検針:メーター、バルブ群、制御盤、圧力スイッチ、漏水検知
この全体像を頭に入れておくと、現場での判断や段取りがスムーズになります👍。
3️⃣ よく出てくる用語 🗒️
• 給水・給湯・雑用水:飲用か否か、温度帯の違い。
• 汚水・雑排水・雨水:配管系統と処理先が異なる。集合はNGなケースに注意。
• トラップ:封水で臭気や害虫の侵入を防ぐ。封水深の確保が命。
• 通気:排水負圧を抑え封水切れを防止。伸頂通気やループ通気が代表。
• 勾配:排水横走りの心臓部。基本は1/100〜1/50(用途・管径で最適化)。
• ヘッダー方式:給水を分岐ヘッダーで放射状に。末端圧のバラつき低減。
• 逆止弁/減圧弁/バルブ:逆流防止・圧力安定・系統遮断の三種の神器。
4️⃣ 施工の流れ ⛑️
1. 現調・既設確認:メーター位置、配管ルート、天井懐、スラブ厚さ、既設材質。
2. 施工図/スリーブ図:他設備・構造と干渉調整。空調・電気と“取り合い”会議💬。
3. 資材手配:管種・継手・支持金具・断熱材・シール材・器具。ロスを見込んだ発注。
4. 墨出し/スリーブ:中心線・高さ・勾配を確定。防火区画は耐火措置を計画🔥。
5. 配管・支持:支持間隔・吊り金具・インサート。ねじ・溶接・溶着の管理。
6. 機器据付/結線:ポンプ・ボイラ・制御盤。振れ止め・フレキで振動対策。
7. 試験:給水は水圧試験、排水は通水・目視。漏れゼロで仕上げる💪。
8. 保温・保冷:結露と熱ロスを抑え、外装で保護。美観も性能のうち✨。
9. 引渡し・図書:竣工図、試験成績、取説、保守計画。アフター体制も整備。
5️⃣ 品質を決める“見えないポイント” 🔍
• 勾配の連続性:一点の高低差ミスが池(滞留)を作る。レーザー/水糸で連続管理。
• トラップの封水:長期空室や負圧で切れやすい。通気計画と封水補給の工夫を。
• ねじ込みの下地処理:シールテープの巻き方・ねじ山清掃・トルク管理で漏水ゼロに。
• 銅管/ステンの電食:異種金属接触・電位差に注意。絶縁継手や絶縁テープで対策。
• 保温端部の処理:端部のテーピングやラッキングの合わせ目に結露が潜む。
• 点検口の確保:将来のメンテを想定。器具裏、ヘッダー、バルブ周りは“手が入る”寸法。
6️⃣ 現場あるある&対処法 😅➡️😄
• “この配管どこ行き?”問題:系統マーキング(色・矢印・系統名)で迷子ゼロ。
• “ここに穴開けていいの?”問題:構造図でスラブ厚・主筋位置を確認。あと施工のケミカルアンカーは承認を取る📄。
• “臭いが上がる”問題:封水切れ・隠れサイホン・換気ファンとの相互作用。通気補強と器具選定を見直し。
• “シャワーが弱い”問題:末端圧・同時使用率・管径・減圧弁設定を再検討。増圧も視野に。
7️⃣ 役立つチェックリスト ✅
☐ 図面整合(構造・空調・電気)
☐ スリーブ位置/径・耐火措置
☐ 支持金具ピッチ・インサート
☐ 勾配・通気・トラップ封水
☐ ねじ/溶接/溶着の施工記録
☐ 圧力試験/通水試験
☐ 保温厚・防露納まり
☐ 点検口・バルブアクセス
☐ 竣工図・取説・保守計画
8️⃣ まとめ ✨
給排水は「水の道」をデザインする仕事。設計から施工、そして運用まで、一本の“ストーリー”として繋がっています。基礎をしっかり押さえれば、現場判断の精度が一段上がり、クレームや手戻りが激減します。次回は、現場の肝である配管材料の選び方を徹底解説します!🧪🔧
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さて今回は
~詰まり・漏水・悪臭ゼロ~
「急に流れない!」「天井からポタッ…」「トイレが臭う…」——多くは日常点検で防げます。本記事では年2回の定期点検ルーティンと、いざという時の一次対応、さらにプロに頼むべき判断基準をまとめました。🚿🧯
目次
梅雨前(5–6月):屋外桝・雨水桝・横引き配管の高圧洗浄、屋上ドレン清掃
台風前(8–9月):トイレ・洗面・浴室のトラップ水位、通気の吸い込み音をチェック
可能なら**冬前(11–12月)**に凍結対策(屋外保温・ヒーター・断水時のSOP)
合言葉:「梅雨前に桝、台風前に通気」。これでトラブルの8割は防げます。
家庭
キッチン:油脂の蓄積→月1回ぬるま湯+中性洗剤で排水口洗浄
洗濯:糸くずフィルター清掃、排水ホースの折れ・押しつぶれ確認
浴室:ヘアキャッチャー清掃、封水切れに注意(長期不在時はコップ1杯の水を)
店舗(飲食)
グリストラップ:毎日すくい取り/週1回槽内洗浄
床排水:閉店後に水張りで封水復活、逆止弁の動作確認
厨房換気:結露水ドレンの詰まり→溢れ防止センサーの点検
OK:ラバーカップ(便器用/洗面用を使い分け)、S字トラップ分解清掃、温水で油脂溶解
NG:強酸・強アルカリ剤の多用(配管損傷・危険)/ワイヤーの無理押し(穴あきリスク)
再発時は内視鏡カメラ調査+高圧洗浄が確実。根本原因(勾配・通気)を確認します。
見分け:全止水でメーター確認→回る=漏水
応急:系統別の止水栓で区分切り、受けバケツ・養生で二次被害を抑制
天井漏水:電気系統を安全確認→点検口から滴下位置を仮確定、写真記録
壁内・床下は音聴棒/サーモで絞り込み。無理な解体はNG、位置確定後に最小開口で修繕。
封水切れ:長期不在・強風時→水を足す/封水深を確保
通気不足:吸い込み音・ゴボゴボ→通気弁増設/通気管清掃
堆積物:尿石・油脂・ヘドロ→薬剤+機械清掃を定期実施
凍結:北面・屋外配管は保温+防水テープ/厳寒日は少量流水で凍結回避
逆流:豪雨時は雨水桝の泥上げ+逆止弁点検
赤水:古管・滞留が原因→朝一の放流/必要に応じ配管更新
基準:同一箇所の再発(3か月以内)/多系統での症状/天井・壁内の疑い
見積ポイント:清掃範囲・高圧洗浄のメートル数・内視鏡の有無・復旧工事の含む/含まない
発生日・場所・症状(詰まり/漏水/悪臭)
使った器具・薬剤・実施内容
写真(全体→部位→アップ)/再発日
給排水トラブルは**“予防7:対処3”**。点検の型を回せば、急な詰まりや漏水はぐっと減ります。定期メンテから緊急対応、内視鏡調査・高圧洗浄・配管更新まで一気通貫でサポート。LINE・メールで写真を送っていただければ、即日の概算提案も可能です。📞📮
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さて今回は
~配管更新・器具交換・手続きまで~
キッチン・浴室・トイレの入れ替えや、水漏れがきっかけの配管更新。給排水の設計と施工は、見えないところほど差が出ます。本記事では、現地調査→設計→施工→検査→アフターの流れを、初めての方にも分かりやすく解説します。🛠️✨
目次
給水・給湯:材質(亜鉛メッキ鋼管/銅管/架橋PE/ステンレス)、水圧、止水栓の状態
排水・通気:勾配、桝の破損、トラップの水封、通気の有無
下地・経路:床下・天井裏のスペース、コア抜きの可否、断熱・保温の状況
かんたん漏水チェック💡:誰も使っていないのに水道メーターのパイロットが回る→どこかで漏れの可能性。早めに診断を。
同時使用水量から給湯器容量・配管径を選定(例:家族4人・浴室+キッチン同時→20号以上が目安)
排水勾配:1/50〜1/100を原則、長距離は通気を併用して流下安定
騒音対策:寝室近傍は防音排水管+吊り金具のゴムライナー
電食対策:異種金属の接触は絶縁継手で遮断
給水・給湯:リフォームはさや管ヘッダー工法がメンテ性◎/露出配管は被覆銅・架橋PEが扱いやすい
排水:屋内は耐衝撃塩ビ(HT/VP)、屋外はVU管+桝を適所に
保温:給湯・屋外配管は保温材+防水テープで凍結・結露を防止
養生・仮設止水 → 2) 旧配管撤去・器具外し
新配管敷設(圧力試験) → 4) 器具取付・接続
通水・漏れ検査 → 6) 断熱・保温 → 7) 壁床復旧・清掃
試験のコツ📝:給水は加圧、排水は通水と目視+内視鏡でWチェック。
範囲:キッチン/浴室/洗面/トイレ/屋外桝など、部位ごとの数量
復旧:壁・床の下地・仕上げは誰がどこまで?
保温・防音:材料の等級・厚みの明記
廃材処分:産廃費の計上、搬入出・駐車費の取り扱い
諸手続き:水道局への開栓・メーター口径変更が必要なら記載
排水勾配不足→通気不足とセットで詰まり・悪臭に。通気弁や立て管増設を検討
ピンホール漏水(古い銅管)→区画更新で根本解決
凍結→北面や床下は保温+ヒーターで予防
年1回:屋外桝清掃・グリストラップ清掃(店舗)
3〜5年:止水栓・フレキの点検、シール更新
冬前:屋外蛇口カバー、空き家はドレン抜き
給排水は設計(数字)×施工(段取り)×検査(記録)。見えない所を丁寧に作るほど、暮らしの快適さは続きます。現地診断・概算お見積りは無料。写真を送っていただければオンライン提案も可能です。📩🧑🔧
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~経済的役割~
建物の表面からは見えにくい存在でありながら、私たちの生活や産業活動の根幹を支えている「給排水工事」。住宅、オフィス、工場、商業施設、医療機関、農業施設に至るまで、あらゆる場所に給排水設備は必要とされており、それを支える工事の重要性は計り知れません。
給排水工事が持つ経済的な役割に焦点を当て、その波及効果や将来的な意義について深く解説します。
目次
給排水工事は、建設現場において不可欠な専門分野の一つです。躯体工事と同時進行することも多く、建物完成の鍵を握る存在です。
住宅やビル建設の基本インフラとして不可欠
→ 設備工事全体の約30%を給排水工事が占めると言われており、建築業全体の成長と直結しています。
リフォーム市場の拡大による安定需要
→ キッチン、トイレ、浴室など水回りの改修需要は高く、景気変動に左右されにくい特性があります。
これにより、給排水工事業者は新築だけでなく、リフォーム・改修市場においても継続的な雇用・投資の受け皿となっており、建設関連業界全体の経済を支えています。
給排水工事は、高度な技能と現場経験を要する職種であり、専門職人・技術者の雇用を生み出しています。
技能職人・設備設計者・現場管理者など多様な人材需要
地域密着型の中小企業が多く、地元雇用を促進
技能実習制度などによる外国人労働者の受け入れも進行中
また、資材の調達や物流、廃材処理、設備メンテナンスなど関連業種にも経済的効果が波及しており、地域経済の多層的な活性化に貢献しています。
給排水設備は、都市インフラの根幹を成すものです。もしこの分野に問題が起きれば、社会生活は一瞬で機能不全に陥ります。
災害時の断水対応や緊急工事による生活基盤の早期復旧
感染症対策における衛生インフラの確保(病院・介護施設等)
工業用水・農業用水の適切な管理による産業支援
つまり、給排水工事は「ライフラインの守り手」であり、その存在は安定した経済活動の前提条件でもあるのです。都市化が進む現代において、その整備と維持管理がもたらす経済的価値はますます高まっています。
近年の給排水工事は、単なる配管敷設から、水資源の効率的利用と循環に関わる経済活動へと発展しています。
雨水貯留・再利用システムの構築
雑排水(グレイウォーター)の再利用
節水型設備の導入によるランニングコスト削減
自然災害対策型インフラ(地下貯水槽など)による防災経済の構築
これらは環境負荷の低減と経済的なコスト削減を両立させるものであり、環境と経済の好循環(グリーンエコノミー)に資する重要な投資対象となっています。
給排水工事は単体ではなく、さまざまな産業と密接に連携することで経済的広がりを生み出しています。
関連業種 | 経済的効果の例 |
---|---|
建材業 | 配管・接合部材・保温材などの需要拡大 |
設備メーカー | 給湯器・ポンプ・浄水器などの市場拡大 |
不動産業 | 水回り設備の質が資産価値に直結 |
保守サービス業 | 定期点検・メンテナンス契約による安定収益 |
環境コンサル | 浄化設備の設計や排水処理指導 |
こうした多様な分野との連携により、給排水工事業は「点」から「面」へと経済的な影響力を拡大させており、産業全体の価値創出に貢献しています。
給排水工事は、生活と産業の基盤を支えるだけでなく、その多面的な波及効果を通じて、地域・国家レベルでの経済活性化に大きく貢献しています。インフラ整備の担い手として、また環境・防災・スマート化といった未来的テーマに向けたプレイヤーとして、給排水工事の重要性は今後さらに高まるでしょう。
経済を「流す」のは、貨幣や情報だけではありません。水の流れを制御する技術と人材こそ、私たちの社会を目に見えないところで動かしている真のエンジンなのです。
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さて今回は
~多様化~
現代社会のライフラインを支える「給排水工事」は、単なる水道管の設置や下水道の整備にとどまらず、近年その役割と手法が大きく多様化しています。人口集中による都市インフラの高度化、持続可能な開発、自然災害対策、高齢化社会への対応など、多くの社会課題に直面する中で、給排水工事のあり方は進化を続けています。
目次
従来の給排水設計は、一般住宅や中小規模の施設を対象とした標準化が進んでいましたが、今では次のような多様なニーズに応える形で設計が細分化されています。
高層ビルや大型商業施設向けの高圧給水システム
災害時の断水リスクに備えた緊急給水・貯水システム
医療施設向けの無菌水処理設備や排水の高度浄化処理
工場におけるプロセス排水と再利用に向けた水循環設計
これらは、各施設の機能や立地条件、環境基準に応じたきめ細やかな設計力が求められる分野です。
IoT技術やAIの導入により、給排水設備の設置・管理にも大きな変化が生まれています。
漏水検知センサーと自動遮断システムの導入
スマートメーターによるリアルタイム監視
地中レーダーや3Dスキャナーを活用した掘削の精密化
ドローンによる配管ルートの点検・記録
これにより、施工精度の向上や保守管理の効率化、さらには老朽化設備の早期発見が可能となり、安全性とコスト効率が両立されつつあります。
都市部の給排水工事では、騒音・振動・通行障害を最小限に抑えることが重要視されています。そのため、工法そのものも多様化しています。
非開削工法(推進工法、内面補修)
地下を掘削せずに配管を挿入したり、既設管の内面を樹脂で補強する方法。
スリップライニング工法
古い配管の中に新しい管を挿入することで、既存設備を活かしたまま機能を更新。
モジュール化されたユニット設置
工場で事前に組み立てたユニットを現場に設置することで、施工時間を大幅短縮。
こうした技術は、改修工事や施設の長寿命化において有効であり、特に更新需要が増す都市インフラにおいて注目されています。
給排水工事もまた、脱炭素社会の構築に向けて環境負荷を減らす取り組みが始まっています。
雨水利用システムの導入
トイレ洗浄や植栽散水に雨水を活用することで水道使用量を削減。
グリーンインフラとの連携
地下貯留槽や透水性舗装と連動し、都市型洪水やヒートアイランド対策に貢献。
排水の再利用(グレイウォーター)
生活雑排水の処理再利用により、水資源の有効活用を促進。
環境に配慮した設備設計や素材選び、地域の自然と調和したインフラ構築が求められる時代となっています。
給排水業者の役割も、単なる配管工事からより総合的なサービスへと拡張しています。
リフォーム事業との連携
水まわりリフォームと連動した一括施工提案。
コンサルティング業務
新築や改修における水利用計画、節水シミュレーションの提供。
サブスクリプション型の点検サービス
定期点検・水質検査・メンテナンスをパッケージ化したサービスモデル。
これにより、顧客との長期的な関係構築や、工事後の継続的な価値提供が可能となっています。
かつては目立たない存在だった給排水工事ですが、都市機能の高度化、環境配慮、技術革新、サービスの深化などを背景に、今や“戦略的インフラ”としての存在感を増しています。多様化は単なる手法の選択肢の増加ではなく、社会の課題解決や人々の暮らしの質向上に直結する価値の広がりでもあるのです。
給排水工事の現場には、これからも“水”という資源を軸にした無限の可能性が眠っています。
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さて今回は
~排水トラブル~
この記事では、給排水工事における起こりやすい排水トラブルの原因と対策、予防方法について、現場目線で詳しくご紹介します。
建物の快適性と衛生を支える給排水設備ですが、中でも「排水トラブル」は発生頻度が高く、居住者や施設利用者に直接的な影響を及ぼします。
目次
主な原因:油脂・髪の毛・異物・スラッジの蓄積
発生箇所:キッチン、洗面所、トイレ、洗濯排水口
施工要因
勾配不足による排水不良
継手のズレによる流れの妨げ
配管サイズの不適合
主な原因:封水切れ、排水管の破損、通気不良
発生箇所:床排水口、トイレ、シンク下
施工要因
トラップ未設置・未接続
通気管不足または誤接続
長時間の使用停止による乾燥
主な原因:パイプ接続部の劣化、施工不良、凍結
発生箇所:床下、壁内、天井裏
施工要因:
シール不足(接着・ねじ込み)
支持金具不足による配管たわみ
配管保温の不備
主な原因:排水経路の閉塞、豪雨による公共桝の逆流
発生箇所:低層階の排水口、マンホール、屋外桝
施工要因:
非常用逆止弁の未設置
排水経路の設計ミス
枡の容量不足
対策項目 | 実施内容 |
---|---|
配管勾配の確保 | 最低1/100以上の勾配設計と実測確認を徹底 |
通気管の適切設置 | トラップの封水を守るため、適所に通気管を設置 |
トラップの種類選定 | 床置き・Pトラップ・Sトラップなど用途に応じて適切に選ぶ |
異物除去部材の設置 | グリストラップ・ヘアキャッチャー・防虫網などの活用 |
保温と凍結対策 | 屋外配管や寒冷地では保温材+電熱ヒーター設置が有効 |
定期点検:年1回以上の排水系統チェック(内視鏡検査含む)
高圧洗浄:集合住宅や商業施設では定期的な清掃が推奨
記録管理:トラブル発生履歴の記録と分析が再発防止に効果的
給排水工事における排水トラブルは、設計ミス・施工不良・使用上の管理不足のいずれか、または複合的要因で発生します。とくに「見えない場所」での施工が多いため、初期段階からの丁寧な施工と事後のメンテナンスが鍵を握ります。
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~配管種別~
給排水設備で使用される主要な配管種別とその特徴を、施工現場目線で深掘り解説します。
給排水工事は、建物の快適性と衛生環境を支える基幹設備であり、その中核を担うのが「配管工事」です。使用する配管の材質や用途により、施工方法や注意点が大きく異なります。
目次
特徴:耐圧性に優れ、腐食しにくい。
用途:屋内外の給水配管全般に使用。
注意点:高温に弱く、直射日光による劣化リスクあり。
特徴:柔軟性があり、凍結に強い。
用途:寒冷地の屋外配管に多用。
注意点:専用継手による接続が必須で、施工技術が求められる。
特徴:高い耐久性と耐腐食性。
用途:高層ビル・公共施設のメイン配管に使用。
注意点:コストが高く、加工には専用工具が必要。
特徴:高温耐性があり、軽量・柔軟で施工が容易。
用途:戸建てや集合住宅の給湯管。
注意点:直射日光に弱いため、保護措置が必要。
特徴:熱伝導性が高く、耐圧性能も優秀。
用途:給湯器〜蛇口間の配管に使用されることが多い。
注意点:腐食しやすい地域(水質)では不向き。
特徴:軽量で加工が容易、コストも安価。
用途:住宅やビルの排水管に広く使用。
注意点:耐衝撃性が低く、埋設時の配管破損に注意。
特徴:熱湯(60~80℃)排水にも対応。
用途:厨房・浴室などの熱排水系統。
注意点:通常のVP管と混用しないこと。
特徴:高強度で遮音性に優れる。
用途:マンションや商業施設などの立て管・横主管。
注意点:重いため施工性は劣るが、耐久性は非常に高い。
使用圧が高いため、ねじ込み鋼管やSUS鋼管を使用。
各機器への配管距離が短縮でき、漏水リスクが軽減。
使用管種:架橋PE管・ポリブテン管など
判断基準 | 配慮点 |
---|---|
温度 | 給湯や熱排水には耐熱性が必要(HT管、PEXなど) |
水質 | 銅管・鋼管は地域の水質との相性を確認 |
施工場所 | 屋外・地中・天井裏など設置条件により管種を選定 |
耐久年数とメンテ性 | 長期使用を想定する設備は交換しやすい配管材を選ぶ |
給排水配管の材質と特徴を理解することは、施工品質・メンテナンス性・コストパフォーマンスに直結します。使用環境や用途に応じた最適な配管選定が、トラブルのない設備づくりの鍵です。
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さて今回は
~鉄則~
ということで、今回は、給排水工事を確実に成功させるための6つの鉄則について詳しく解説します。
給排水工事は、建物や都市のインフラを支える重要な工事のひとつです。水の供給と排水の適切な処理が行われなければ、住環境の悪化や健康被害、さらには建物の劣化にもつながります。そのため、給排水工事には「正確な計画」「適切な施工技術」「品質管理」「安全対策」「環境対策」といった鉄則が求められます。
目次
給排水工事では、事前の設計や計画の精度が施工の成否を左右します。設計ミスや計画不足があると、施工後に水圧不足や漏水、排水不良などのトラブルが発生するリスクが高まります。
✅ 給水管と排水管の適切な配置
✅ 配管の勾配計算の徹底
✅ 水圧・流量の計算
給排水配管にはさまざまな材料があり、それぞれに耐久性・コスト・施工性の違いがあります。適切な材料を選ばなければ、腐食や劣化による漏水事故の原因になりかねません。
✅ 給水管
✅ 排水管
✅ 選定のポイント
✅ 接続部の漏水防止
✅ 断熱処理を徹底する
✅ 異物混入を防ぐ
✅ 防音対策を考慮
✅ 試験方法
✅ 異常が発生した場合の対処
✅ 試験方法
給排水工事では、高所作業や埋設作業が多いため、事故防止のための安全対策が不可欠です。
✅ 埋設工事の安全対策
✅ 高所作業時の安全管理
✅ 作業場の整理整頓
✅ 正確な設計・計画を行い、配管ルート・勾配・水圧を適切に設定。
✅ 適切な配管材料を選定し、耐久性とメンテナンス性を考慮する。
✅ 接続部の施工精度を高め、漏水や排水トラブルを防ぐ。
✅ 品質管理を徹底し、水圧試験・通水試験を実施。
✅ 安全管理を徹底し、事故のリスクを最小限に抑える。
これらの鉄則を守ることで、給排水設備の長寿命化と安定した水供給・排水処理が可能となり、快適な住環境を実現できます。
次回もお楽しみに!
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さて今回は
~歴史~
ということで、今回は、給排水工事の歴史を振り返り、古代文明から現代までの技術革新とその背景について詳しく解説していきます♪
給排水工事は、私たちが安全で快適な生活を送るために不可欠なインフラの一つです。水を適切に供給し、使用後の汚水や雨水を効率よく排出するこの技術は、古代文明から現代に至るまで長い歴史を持ち、その進化は都市の発展と密接に結びついてきました。
目次
世界最古の都市文明の一つであるメソポタミアでは、チグリス・ユーフラテス川の水を利用した高度な灌漑(かんがい)・排水システムが発達しました。
✅ 灌漑設備:水路や運河を作り、農地に水を供給。
✅ 排水設備:都市の雨水や余剰水を排出するための土製パイプが使用された。
✅ 住居の排水設備:紀元前2500年頃には、都市部の家々に排水溝が整備されていた。
エジプトでは、ナイル川を利用した水管理技術が発達しました。
✅ ピラミッド建設時の水供給:水を利用した荷揚げシステム(運河)が使用された。
✅ 井戸と貯水池:地下水をくみ上げる井戸が発達し、飲料水や農業用水として活用。
✅ 排水溝の整備:古代都市にはレンガ造りの排水溝が設けられ、都市の清潔を保っていた。
ローマ帝国では、給排水技術が最も大きく発展し、現在のインフラの基礎となる技術が生まれました。
✅ 水道橋(アクアダクト)
✅ 鉛製水道管の使用
✅ 下水道(クルアカ・マキシマ)
この時代の技術は、後のヨーロッパの水道システムの基盤となりました。
中世ヨーロッパでは、ローマ帝国の崩壊とともに給排水技術が衰退し、都市の衛生環境が悪化しました。
✅ 上水道の衰退:水道橋や鉛管が使用されなくなり、井戸水に依存する生活に戻る。
✅ 排水設備の不足:都市の汚水は路上に捨てられ、不衛生な環境が広がる。
✅ ペスト(黒死病)の流行(14世紀):汚水や不衛生な環境が原因で、ヨーロッパ全土で大流行。
この時代の経験を経て、近代には都市衛生の重要性が見直されるようになります。
産業革命により都市が発展すると、安全な飲料水の供給と下水処理の整備が急務となりました。
✅ ロンドンの水道整備(19世紀)
✅ 上水道の近代化
✅ 明治時代(1870年代)
✅ 戦後の高度経済成長期(1950〜1970年代)
✅ 耐震性の高い水道管の導入
✅ 高度な浄水技術の発展
✅ 環境配慮型の排水システム
✅ スマート水道網の開発
✅ 再生水の活用
✅ 災害時の水供給技術の強化
✅ 古代から現代まで、都市の発展とともに進化した給排水技術。
✅ 近代化とともに、浄水・排水技術が高度化し、衛生環境が向上。
✅ 未来の給排水工事は、環境配慮型・スマート管理システムへと進化。
給排水工事は、これからも人々の暮らしと都市の発展を支える重要なインフラ技術として進化を続けていくでしょう。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
株式会社YND、更新担当の中西です。
さて今回は
~設計~
ということで、給排水設備工事における「設計」の役割とその実務的な流れ、そして現場で起こる問題と設計の関係性を深く丁寧に解説していきます♪
目次
建物にとって「水」は、電気やガスと並ぶ不可欠なライフラインです。その供給と排水のルートを「どう設計するか」によって、住み心地やメンテナンス性、将来のトラブルリスクまでが決まるといっても過言ではありません。
給排水設備設計とは、生活用水を必要な場所へ送り、使い終えた水を確実に排出するための配管・機器配置を計画することです。
ただ水を通すだけでなく、
必要な水量・水圧の確保
配管経路の最適化
他設備(電気・ガス・空調)との干渉防止
メンテナンス性の確保
建物全体の美観・性能とのバランス
など、多面的な視点で行うことが求められます。
給水・給湯設備(上水道・給湯器・ポンプ等)
排水・通気設備(排水管・通気管・桝・浄化槽等)
衛生器具(トイレ、手洗い器、洗面台、浴槽など)
給湯機器(エコキュート、ガス給湯器、電気温水器など)
屋外配管・公共桝・浄化槽への接続経路
📘 すべては、「適切な設計がされていれば、快適で安全な暮らしが長く続く」ための基盤です。
建物の用途(住宅・店舗・工場など)
延床面積、階数、衛生機器の数と種類
使用水量の想定(人数・業種により異なる)
📐 この段階で「設計の前提条件」が定まります。
公共水道から引き込み → 水道メーター → 給水ヘッダーへ
各器具へ適切な水圧と配管ルートを確保する
高層階ではポンプ・加圧装置の設置が必要な場合も
🛠️ 水圧が不足すればシャワーが弱くなり、過剰なら器具が劣化しやすくなる。バランスが重要です。
給湯器の選定(容量・熱源)
給湯対象器具との距離・配管径の確認
保温材の選定・凍結対策も含めて設計
📌 給湯ルートが長すぎると、湯が出るまでの時間や熱ロスが増加するため、コンパクトな配管計画が理想です。
排水勾配(1/50〜1/100)を確保し、逆流・詰まりを防止
通気管(ベンチパイプ)を適切に配置し、臭気・負圧の抑制
雨水・雑排水・汚水の系統分離の徹底
🔍 排水設計こそ、暮らしの“見えない快適さ”を支える鍵です。
メーカー図面に基づく給排水芯の確認
トイレや洗面台の設置高さ・寸法の調整
専用給排水の必要性(洗濯機、食洗器、業務用シンクなど)
📏 納まりのズレは後からの修正が困難なため、設計段階での正確な確認が必須です。
敷地内の配管ルートと高低差
公共桝の位置、浄化槽、雨水桝との接続
凍結地域では深度・保温設計にも配慮
🌧️ 雨水・排水が建物周囲に溜まることがないよう、敷地外への排水計画も重要です。
寸法の取り違え、基礎の段差ミスにより水が流れず臭気や詰まりが発生
👉 建築設計と水勾配の連携が重要。早期の情報共有で防げます。
想定より給水管が長く、圧損が増えて水が弱い
👉 水圧試験とバルブ位置の調整、ポンプ導入の検討が解決策。
配管スペースの確保が甘く、施工時にトラブルに
👉 3D図面や設備干渉検討会議(干渉チェック)で事前に防止。
節水型器具/雨水利用システム/グレイウォーター再利用
ヒートポンプ式給湯器(エコキュート)などの再エネ対応
🌱 SDGs時代の設計者は「水とエネルギーの未来」も見据える必要があります。
点検口の設置/配管更新がしやすい設計
樹脂配管(架橋ポリエチレン管など)の採用
🔧 建物は使われ続けて初めて“良い設計”と言えるのです。
BIMモデルで構造・設備・建築の連携がしやすくなる
自動干渉チェックや数量拾い出しも効率化
💡 設計と施工の“分断”をなくす技術が、設計者の新しい武器になります。
給排水設備の設計は、派手さこそありませんが、建物の快適性・安心・使い勝手を根底から支える非常に重要な業務です。
機能性だけでなく
将来の修繕まで見越して
多くの専門職との連携を前提に考える
それが、真にプロフェッショナルな給排水設計です。
水の流れを設計するということは、
その建物で暮らす人の「暮らしの流れ」も設計するということなのです。
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