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皆さんこんにちは!
株式会社YND、更新担当の中西です。
目次
〜水を流すことは、建物を守ること〜
水を「供給」することが大切なら、
同じくらい大切なのが「排水」すること。
建物で使用された水を、安全かつ清潔に排出する仕組みが
排水設備(はいすいせつび)です。
汚水・雑排水・雨水――それぞれの性質に合わせて正しく分け、
環境へ悪影響を与えずに処理することが求められます。
排水設備は、大きく分けて以下の3種類があります👇
1️⃣ 汚水排水設備
2️⃣ 雑排水設備
3️⃣ 雨水排水設備
それぞれの役割は異なり、建物の設計段階から明確に区分されます。
トイレや便器などから排出される人の排泄に関わる水を処理する設備です。
この水は衛生的リスクが高いため、
必ず密閉された配管で排水し、下水処理場または浄化槽へと送ります。
・勾配を確保して、自然流下で流すのが基本。
・臭気の逆流を防ぐため、トラップ(封水装置)が設けられています。
・詰まりやすい箇所は掃除口を設置して点検性を高めます。
適切に設計されていない場合、逆流や悪臭の原因になるため、
最も慎重な配管施工が求められる部分です。
洗面所・台所・浴室・洗濯機などから出る生活排水を処理する設備です。
汚水と比べると衛生リスクは低いものの、
油分・洗剤・毛髪などが多く含まれるため、
流れを妨げない勾配や管径設計が重要です。
最近では、環境対策として「グリーストラップ(油分分離槽)」を
飲食店や給食施設などに設けるケースも増えています。
雑排水は建物内で一度まとめられ、
最終的には汚水と合流して下水道へと流れます。
屋根やベランダ、駐車場などに降った雨水を排出する設備です。
雨樋・ドレン・排水桝などを通して地中に導き、
雨水管や側溝へと流します。
都市部では雨水を一時的に貯留する「雨水貯留槽」や、
再利用する「雨水再利用システム」も普及しています。
適切な排水ができていないと、
建物の劣化や漏水、カビの発生などにつながるため、
見た目以上に重要な役割を持っています。
配管の**勾配(こうばい)**を正確に取る
空気を逃がす**通気管(ベント管)**を設ける
掃除口を設置し、詰まりを予防
雨水と汚水を分けて流す“分流式”を採用
また、建物によっては地下階に水を溜めてから
ポンプで押し上げる「排水槽方式」も使用されます。
マンション・商業施設などでは一般的な構造です。
排水は重力に頼る“自然流下”が基本ですが、
少しの誤差でも水が溜まり、悪臭や漏水の原因になります。
そのため現場では、
「レーザー墨出し器」で勾配を確認しながら、
配管の高さ・角度・接合を慎重に決めていきます。
また、雨水や雑排水を一時的に溜めるタンクやポンプの管理も大切で、
設備工事は土木・建築・電気・機械の知識が交わる総合職です。
排水設備の仕事は、“裏方”のように見えて、
実は建物を守る要の仕事です。
水を流す仕組みがしっかりしていれば、
建物は何十年も快適に使い続けられます。
そのため、配管工や設備職人たちは常に精密な仕事を追求しています。
現場経験を重ねれば、施工管理やメンテナンス技術者としての道も開け、
長く安定して働ける分野でもあります。
排水設備は、“水を捨てるための設備”ではありません。
それは、建物の環境を守り、人々の生活を支える“循環の要”です。
給水が「建物に命を与える」なら、
排水は「建物の健康を守る」。
見えない配管の中を、今日も水が静かに流れています。
それは、職人たちの確かな技術と誇りの流れでもあります。
💧 「流すことは、守ること。」
これが排水設備の本当の意味なのです。
株式会社YNDでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
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皆さんこんにちは!
株式会社YND、更新担当の中西です。
目次
〜建物に「命の水」を届ける仕組み〜
建物の中で「水を使う」ことは、生活にも業務にも欠かせません。
蛇口をひねれば水が出る──この当たり前を支えているのが、
**給水設備(きゅうすいせつび)**です。
私たちが飲む水・洗う水・冷暖房で使う水など、
あらゆる用途の水を、安全・安定・効率的に供給するために、
建物の構造や立地条件に合わせた給水方式が採用されています。
給水設備には、大きく分けて以下の方式があります👇
1️⃣ 上水道直結方式
2️⃣ 受水槽方式
3️⃣ 高置水槽方式
4️⃣ 井戸水・地下水利用方式
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
もっとも一般的な方式で、水道本管から直接建物に水を供給する方法です。
・水道圧が十分にある地域では、この方式が最もシンプルで衛生的。
・受水槽が不要なため、設置スペースも最小限で済みます。
・定期的な水質管理が容易で、コストも抑えられます。
ただし、高層建物では水圧が上階まで届かない場合があり、
その場合はポンプや高置水槽を組み合わせて補助します。
建物内に一度貯水槽(受水槽)を設けてから給水する方法です。
・断水時にも一定時間水を供給できるため、安定性が高い。
・水量を調整できるため、大規模ビル・商業施設などで多く採用。
・ポンプで各階に送水する「ポンプ直送方式」との併用が多い。
受水槽は定期清掃や水質検査が義務づけられており、
清潔な状態を保つための保守管理が非常に重要です。
屋上や高い位置に設置したタンクから重力で水を供給する方式。
・ポンプの稼働を抑え、省エネ効果が高い。
・停電時でも一時的に給水が可能。
ただし、高所設置のため耐震対策やメンテナンス性に注意が必要です。
見た目を考慮してデザインタンクを採用する建物も増えています。
上水道のない地域や、節水・災害対策を目的として井戸水を利用する方式。
・自然水を利用するためランニングコストを抑えられる。
・工場・農業施設などでも多く利用。
ただし、水質にばらつきがあり、ろ過・消毒設備の設置が必須。
また、地下水の利用は自治体の届け出が必要な場合もあります。
水圧(建物の高さに応じた計算)
水質(衛生面・安全性の確保)
配管ルート(保守点検のしやすさ)
省エネ性能(ポンプ効率・制御システム)
特に近年は、自動制御ポンプシステムやIoT遠隔監視を導入した
“スマート給水設備”も増えています。
給水設備の仕事は、見えないところで人々の暮らしを支える仕事。
給水管をつなぐだけではなく、
「どんな建物に」「どんな使い方を想定して」「どの水量を供給するか」
という設計的思考と現場対応力が求められます。
未経験でも、配管補助や器具の取り付けなどから始め、
数年で図面を読めるようになれば現場を任される存在に成長できます。
水は建物の“血液”。
その流れを設計し、守るのがこの仕事の使命です💧✨
給水設備は、建物の規模・用途・地域環境に合わせて柔軟に設計される仕組み。
そして、正確な施工と丁寧な管理によって初めて安全な水が届きます。
見えない配管の中で、常に水は流れ続けている。
それは、技術者たちの努力と情熱の証でもあります。
🌊 「建物に命を吹き込むのは、給水設備の力。」
今日もどこかの現場で、新しい“水の道”がつくられています。
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皆さんこんにちは!
株式会社YND、更新担当の中西です。
給排水設備はこう進化している!
給排水設備業は、建築業界でも特に重要な分野のひとつ。
しかし近年、設備技術は大きく進化し、現場の働き方や施工方法も変わりつつあります。
このブログでは、
現場課題・最新設備技術・働き方改革・職人不足・未来の設備職人の姿 を深掘りします✨
目次
設備業は経験が必要で、若手が増えにくい。
技術継承が大きな課題。
マンション・商業施設・ホテルなど大型案件が増え、
“短い工期で大量施工”が求められる時代。
配管は電気・空調・大工・鉄骨などあらゆる工種と干渉しやすい。
調整力が必須。
高層化・複合施設化が進み、
配管ルートも複雑に。
現場の効率化と品質向上のため、多くの新技術が導入されています。
工場であらかじめ配管ユニットを組み、現場で接続するだけの工法。
メリット
施工スピード大幅向上
現場での切断・加工が減る
施工ミス減少
品質安定
安全性向上
大規模マンションでは主流になりつつあります。
BIMで干渉チェックを行いながら配管ルートを決める技術。
ダクト干渉
梁の貫通
電気との接触
これらの問題を3D空間で事前に解決できます✨
エコキュート、エコジョーズなど省エネ性能が大幅向上。
IoTによる水質チェックが可能に。
AIによる異常検知で漏水事故が激減。
高所作業の墜落対策
熱源機まわりのガス漏れ対策
重量物(器具・ポンプ)の運搬
火気使用時の火災防止
貫通部の防火措置(ロックウール・耐火パテ)
水道本管接続時の逆流防止
給排水の仕事は、“水だから安全”というイメージとは真逆。
非常に高度な危険管理が必要です。
図面は3Dへ、施工はユニット化へ。
デジタルが理解できる職人が強い。
他工種との連携は現場の要。
“目視での判断”が職人の価値。
水漏れは建物の致命的トラブルになるため、慎重さは必須。
完成後もずっと残る仕事
社会インフラに直結する誇り
生活を支える使命感
技術さえあれば一生食べていける
若手にとって“手に職”の代表格
水は私たちの生活の基本。
だからこそ、この仕事はずっと必要とされ続けます✨
給排水設備業は、建物の生命線を支える専門職であり、これからも進化し続ける業界です。
水の流れをつくり、安全を守り、生活を支える──。
それが給排水設備職人の仕事であり、誇れる使命です️✨
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株式会社YND、更新担当の中西です。
目次
建物の中で「水」が使えるのは当たり前──。
そう思われがちですが、この当たり前を支えるために、日々休むことなく働いている職種があります。
それが “給排水設備業” です💧🔧✨
トイレを流す。
蛇口から水が出る。
お風呂に入る。
キッチンで料理をする。
洗濯機を使う。
これらすべては、給水(きゅうすい=水を供給する配管)と排水(はいすい=汚れた水を安全に流す配管)が正常に機能しているからこそ実現しています。
今回は、そんな給排水設備の仕事の魅力・施工の流れ・専門技術・安全管理・最新設備まで、3000字以上のボリュームで深く解説します📘✨
給排水設備とは、建物の中で“飲める水”や“生活用水”を供給し、使用後の水を安全に建物の外に流すための設備のこと。
建築設備の中でも最も生活に密着した存在です。
代表的な設備は👇
給水管(ポリ管、銅管、架橋ポリエチレン管)
排水管(塩ビ管、耐火VP、耐火VP-P)
排水通気設備
給湯設備(給湯器・熱源機)
トイレ設備(衛生器具)
受水槽・高架水槽
ポンプ(給水ポンプ・排水ポンプ)
ビル、マンション、商業施設、飲食店、工場…
あらゆる建物に欠かせません。
給排水の仕事は「設計 → 配管 → 試験 → 器具付け → 引き渡し」の流れで進みます。
建築図面・設備図・施工図を確認し、配管経路・配管サイズ・勾配・器具の位置などを決めます。
給排水は 建物の骨組みより先に工事する部分 が多く、他工種との段取りが非常に重要です。
空調ダクトとの干渉
電気配線のルート
壁・梁の貫通位置
機器据付スペース
メンテナンススペース
ここでの判断ミスは後の大問題につながるため、慎重さが求められます。
建物の上階・下階まで水を届ける“血管”のような役割。
使用される管は主に👇
架橋ポリエチレン管(ポリ管)
銅管
ステンレス配管
特に近年は“ポリ管化”が進み、安全性・施工性が向上しています。
排水は給水よりも難易度が高いと言われています。
理由は 「勾配(こうばい)」を正確に取らないと流れない から。
排水の勾配は基本1/100~1/50。
これを守るために、レーザーやレベルを使いながら細かく調整します。
排水の代表トラブルは👇
勾配不良で流れない
排水臭が上がる
排水通気の不足
音漏れ
振動
これらを防ぐのがプロの技術力です。
排水は空気の力を借りて流れます。
そのため“通気設備”は必須。
伸頂通気
衛生器具通気
棟通気
ループ通気
専門外の人には聞き慣れない言葉ですが、どれも“悪臭の逆流”や“排水不良”を防ぐ重要な仕組みです。
施工後は必ず試験があります。
水圧試験(給水)
通水試験(排水)
漏水検査
もしここで漏れたらやり直し。
一つの漏れも許されない世界です。
最後に水まわりの機器を取り付けます。
トイレ
手洗い
洗面台
浴槽
キッチン
給湯器
水栓金具
器具付けは、見た目も機能性も要求される“繊細な作業”✨
銅管・ポリ管・塩ビ・耐火管など、種類による癖を理解する必要があります。
排水は勾配が命。
建築・電気・空調との調整が必須。
継手の締めすぎ・ゆるみ・パッキンずれなど、
“1ミリのずれ”も許されません。
高所・狭所・重量物…危険が多い現場です。
建物の生命線を作る誇り
完成した瞬間の達成感
施工がそのまま“形として残る”
技術が一生ものの財産になる
人々の生活に直接貢献できる
表に出る仕事ではありませんが、
なくてはならない、社会を守る専門職です💧🏙️✨
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株式会社YND、更新担当の中西です。
1️⃣ なぜ“方式選定”が重要か
給水方式は、末端の使い心地(圧力・流量)、衛生(滞留・水質)、運用コスト(電力・点検)、レジリエンス(断水・停電時)を左右する“根幹の設計判断”です。建物規模・地域の水圧・条例・用途を踏まえて、最適解を選びましょう💡。
2️⃣ 直結直圧方式—シンプル is ベスト
• 概要:配水本管の圧力をそのまま利用。受水槽なし。
• メリット:滞留が少なく衛生的、設備点数が少なく省スペース、初期コスト低め、管理が容易👍。
• デメリット:地域水圧に依存。上階で圧不足の可能性。朝夕ピークで圧変動😵。
• 適用:低〜中層、地域圧が安定、自治体の直結口径制限内。
• 設計の勘所:末端圧の目安(例:洗面・台所で0.1〜0.2MPa、シャワーで0.2〜0.3MPa程度を確保)。同時使用率を考慮し、管径を過不足なく。
3️⃣ 直結増圧(ブースタ)—必要な所だけ適切に上げる
• 概要:本管に直結し、増圧ポンプ+圧力タンク/インバータで必要圧を供給。
• メリット:受水槽不要で衛生的、上階でも安定圧。インバータ制御で省エネ。
• デメリット:機器費・電力費・メンテが発生。騒音・振動対策が必要🔊。
• 適用:中層〜準高層、地域圧がやや不足する地域。
• 設計の勘所:NPSH確保(吸込側圧力)、キャビテーション防止。吸込配管は太め短め、エルボ最小化。防振架台・フレキで振動を遮断。
4️⃣ 受水槽+揚水ポンプ—“蓄える”ことで安定を得る
• 概要:本管→受水槽→揚水ポンプ→(場合により)高置水槽→各階へ。
• メリット:断水時の緩衝、ピークカット、地域圧に左右されにくい。
• デメリット:水の滞留による衛生課題、槽の清掃・法定点検、スペース・初期コスト。
• 適用:大規模建物、配水圧が不安定なエリア、非常用水確保が重要な施設🏥。
• 衛生対策:吐水の定期更新(自動洗浄)、槽内の清掃計画、オーバーフロー・通気の防虫、防藻対策。温度上昇を避ける遮熱も🌡️。
5️⃣ 高置水槽(重力式) vs 加圧直送(インバータ)
• 高置水槽:停電でも一定時間給水可(重力)。ただし屋上スペースと耐震、凍結・日射対策が課題。
• 加圧直送:屋上スペース不要、圧力安定、保守容易。停電時は非常電源や受水槽併用を検討。
6️⃣ 末端圧・流量の考え方(簡易計算)📏
1. 必要末端圧の設定:器具仕様から最小必要圧を拾う。シャワーや温水洗浄便座は要求が高め🚿。
2. 圧力損失:摩擦損失(λ・管径・延長)+局部損失(エルボ・バルブ)。配管が長い・細い・曲がると落ちる。
3. 計算経路:最不利配管(最も遠く・高い器具)を選定し、本管圧−損失で末端圧を確認。
4. 同時使用率:集合住宅や商業施設では同時開栓が前提。ヘッダー方式は末端圧のばらつきを抑えるのに有効。
ワンポイント:計算上ギリギリは危険。季節変動・将来増設を見込み、10〜20%の余裕を設計に織り込むと運用が安定します💪。
7️⃣ ポンプ選定の実務—静かに、長く、賢く回す
• 全揚程(TH)=静水頭+摩擦損失+安全余裕。カタログの効率曲線で運転点を確認。
• インバータ制御:圧力一定制御で省エネ・水撃低減。夜間の最小流量でもハンチングしない設定に。
• 冗長化:交互運転(2台)+非常時は並列運転。予備機/予備モータの確保でダウンタイム最小化。
• NPSH:吸込側の圧力確保が生命線。サクションヘッダーのエルボは最小限、ストレーナの差圧監視を。
• 騒音・振動:防振架台・フレキ・遮音シート・基礎の質量UPで固体伝播を抑制🔇。
8️⃣ バルブ・減圧・逆流防止—“水の交通整理”
• 減圧弁(PRV):上流圧変動を吸収し、末端の過圧を防止。並列2台で保守性・変動吸収を両立。
• 逆流防止装置:二次側の水質を守る装置。検査・点検の計画を年次で。
• 緊急遮断:漏水検知と連動した電動バルブで夜間の被害拡大を防ぐ🌙。
9️⃣ 非常時・季節対応—止めない仕組み
• 停電:非常電源(発電機・UPS)でポンプと制御盤を確保。重力式とのハイブリッドも選択肢。
• 断水:受水槽の最低水位設定で緩衝。生活用水の分配計画(優先系統)を用意。
• 凍結:配管保温・防露・ヒータ、外気に晒されるバルブは化粧カバー+点検可動域を確保❄️。
🔟 施工・保守のポイント
• 据付:ポンプは水平出し・芯出し・グラウト充填。配管の自重を機器に載せない(支持金具を適切配置)。
• 試運転:エア抜き→リーク確認→設定圧の微調整→夜間・ピークのデータ採取📊。
• 保守:軸受・メカニカルシールの点検、ストレーナ清掃、逆止弁の作動確認。年間計画を作り、停電テストも実施。
1️⃣1️⃣ ケーススタディ 🧪
A:低層集合(4F)—直結直圧
地域圧0.35MPa、最上階シャワーで0.22MPa確保。同時使用率を見込み管径25→32にアップで圧安定。保守はメーター周り中心に。
B:中層オフィス(10F)—直結増圧
朝夕ピークの圧変動が大きいエリア。インバータブースタで圧一定0.3MPa運用。防振と防音ボックスで会議室騒音を回避。
C:病院—受水槽+高置水槽
断水リスクが許容できない。槽を衛生運用しつつ、重力式で停電時も最低限給水。温度上昇を抑える遮熱と定期洗浄を徹底。
1️⃣2️⃣ チェックリスト ✅
☐ 方式選定の根拠(地域圧、建物高さ、用途、条例)を記録
☐ 末端圧の基準を器具仕様から設定し、最不利配管で検証
☐ ポンプのNPSH・運転点・冗長化・騒音対策を設計
☐ 逆流防止・減圧弁・緊急遮断の位置と点検性を確保
☐ 非常電源・断水・凍結など季節/非常時の運用計画を用意
1️⃣3️⃣ まとめ ✨
給水方式は衛生・快適・省エネ・レジリエンスの分岐点。建物の“性格”を見極め、直結・増圧・受水槽を最適に組み合わせれば、ユーザー体験は劇的に向上します。次回は排水の核心、勾配・通気・トラップを徹底解説!🚽📏🌀 ## 第5回:排水方式—勾配・通気・トラップの三位一体 🚽📏🌀
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1️⃣ 図面の全体像をつかむ—「どの地図で歩くか」を決める
給排水の施工は“地図の精度”で決まります。まずは使う図面の役割を整理しましょう。 – 意匠図(A図):仕上げ・天井高さ・見切り・器具位置の“見え方”。器具の芯や壁の下地・点検口の位置を確定するのに必須。🎨 – 構造図(S図):梁・スラブ厚・開口補強・耐火区画。スリーブ可否やあと施工アンカーの可否をここで判断。🧱 – 設備基本計画図(P図/衛生):系統・機器構成・概略ルート。実施設計の前提条件を共有するための“設計意図”。💡 – 施工図(Shop Drawing):実際に通す“寸法入りの答え”。レベル(FL±)、勾配、径、継手、支持金具、点検口まで盛り込みます。🧰 – 詳細図(Detail)・納まりスケッチ:梁貫通・器具裏・PS内の“狭所”は詳細図で詰める。✍️
コツ:意匠×構造×設備を同時に開き、同一点(例:洗面台芯)を三面図のように確認。天井懐・梁下・ダクトとの取り合いを“断面”でチェックするとミスが激減します👀。
2️⃣ 記号・レイヤ・寸法表記を“運用ルール化”する
現場の混乱は表記のブレから生まれます。社内標準を作り、全員で統一しましょう。 – 色分け:給水=青、給湯=橙、循環=赤、排水=茶、通気=緑、雨水=水色、ガス=黄 など。矢印で流向も併記。🎯 – 線種:露出=実線、隠蔽=一点鎖線、予備配管=破線。天井内と床下で線種を分けると一目瞭然。 – 高さ(レベル):CL(天井下端)からのクリア、FL±での寸法を併記。例:H=CL-150(吊り金具下端)、管芯H=2,300。 – 器具符号:WB(洗面)、WC、SK(流し)、FD(床排水)、VP/VU(塩ビ管)等を凡例にまとめ、図枠に常置。 – 注記:勾配1/100、ラッキングt=0.4、保温t=20、支持ピッチW=1.5mなど“ルール系”は注記に集約📎。
3️⃣ ルート設計の思考法—“最短”より“最良”
配管ルートは最短距離=正解ではありません。以下の5要素のバランスで決めます。
1. 点検性:バルブ・ヘッダー・器具裏は手・工具が入る。点検口のサイズと位置を図面上で確定🔍。
2. 音と振動:寝室や会議室の上を立て管で横断しない。排水は梁下に吊るよりPS(パイプスペース)に集約🔇。
3. 勾配と通気:排水は連続勾配を最優先。段差が必要なら“落とし”位置を詳細図で固定。通気立ては“末端から近い”を意識。
4. 意匠との整合:化粧梁や間接照明ダクトと干渉しない。見える配管はすだれ配管で等ピッチ・等間隔に✨。
5. 施工性:長物の搬入動線、曲げ加工の可否、溶接の姿勢(上向/横向)を想像し、“現場で組めるか”で判断。
失敗あるある:排水横主管を“ギリギリ”で通し、あとで天井下地と干渉→仕上がり寸法が下がる→クレーム😵。→ 余裕寸法(≥+30mm)の考え方を標準化しましょう。
4️⃣ 取り合い調整(干渉チェック)の段取り
• 干渉会議(週1):空調(ダクト)・電気(ラック/ケーブル)・スプリンクラーと立体で合意。梁下基準線を共有。
• ゾーン分け:PS周り、トイレコア、機械室、厨房…“衝突しやすい場所”から先に決める。
• 断面図の量産:要所は1/20〜1/10で断面を作図。梁下クリア、断熱厚、ラッキング厚まで描くと現場が迷いません✍️。
• スリーブ図/コア抜き図:構造図の主筋位置を確認し、事前承認。貫通部は耐火措置材料・仕様を図面に明記🔥。
5️⃣ 施工計画の骨子—WBS×工程×資材
• WBS(作業分解):現調→墨出し→スリーブ→支持金具→幹線→枝管→機器据付→試験→保温→クリーニング→引渡し。
• 工程表:クリティカルパスはコア抜き・立て管・器具納期。外部足場解体や天井塞ぎと連動。
• 資材計画:長尺物の保管場所、仮置き台数、夜間搬入の可否。継手の欠品リスクには代替品承認を準備📦。
• 人員配置:狭所は少人数×長時間より短時間×入替制で安全性を確保。技能に応じてペアを組む👥。
6️⃣ 品質管理の“型”—記録が品質をつくる
• チェックシート:ねじ込みトルク、接着養生時間、溶接記録、圧力試験値、勾配実測—“測ったら記録”を徹底📝。
• 写真台帳:配管後→保温前→ラッキング後の3段階撮影。バルブ番号・器具番号のプレートが写るように📸。
• トレーサビリティ:材料のミルシート・ロット、シール材の品番、工具校正日を台帳化。問題発生時の切り分けが迅速に。
7️⃣ リスクと未然防止—“想定外”を減らす
• 既設不明図:開口して現認→臨時詳細図を即作成→承認。想像で進めない。
• 器具納期遅延:仮設器具で圧試を先行し、工程を止めない。並行して見切り・天井塞ぎを実施。
• 臭気逆流:通気不足・封水切れ・隠れサイホン。通気立て追加や器具トラップ見直しで是正。
• 水圧不足:同時使用率の見積り誤り。分岐位置・管径を再設計し、必要に応じ増圧ポンプを検討。
8️⃣ ケーススタディ 🧪
ケースA:集合住宅のトイレコア
– PSに排水立管×2、通気立管×1、給水立管×1。梁下2,100、天井仕上2,300、懐200の制約。
– 解:排水横枝を“PS直近で立ち上げ→梁上を回避→短距離で器具へ”。通気はループ通気+伸頂通気で封水安定。点検口は器具裏に300×300を確保🔧。
ケースB:商業施設の厨房
– グリスト・雑排・給湯・蒸気・ダクトが密集。排水は油脂が多く勾配1/50を確保。
– 解:床上げで勾配を取り、清掃口の間隔を短く(10m以内)。配管はグリスト→横主管→桝までを一体で描き、床補強と同時調整🍳。
9️⃣ 施工計画書テンプレ(抜粋)
• 目的・適用範囲・関連図書📚
• 体制図・有資格者一覧(酸欠・高所・溶接)🧑🏫
• 工程表(クリティカルパス明示)🗓️
• 作業手順(WBS)・要領書リンク🔗
• 品質計画(検査項目・基準・記録様式)✅
• 安全計画(KY、保護具、火気管理)⛑️
• 環境計画(騒音・粉塵・臭気対策、廃材処理)🌱
• リスクアセスメント(想定外対応)⚠️
• 参考詳細図(納まりスケッチ)📐
🔟 チェックリスト ✅
☐ 梁下・天井懐・断熱厚を断面で確認した
☐ 排水の連続勾配と通気のルートを確定した
☐ スリーブ径・位置・耐火仕様を承認済み
☐ バルブ・ヘッダー周りの点検口が“手が入る”
☐ 代替材・欠品時の運用を合意済み
☐ 圧力試験・通水試験の基準値と記録様式を準備
☐ 写真台帳の撮影段階を3区分で設定
1️⃣1️⃣ まとめ ✨
図面は“現場の言語”です。読み解きのルールを全員で共有し、断面で干渉を潰し、WBSで段取りを固める。これだけで手戻り・クレーム・コスト超過は劇的に減ります。次回は、建物の心臓である給水方式(直結・受水槽・増圧)を深掘りします!🚰⚙️💪 ## 第4回:給水方式—直結給水・受水槽・増圧ポンプを極める 🚰⚙️
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1️⃣ “最適な一本”は用途で変わる
配管材は流すもの(飲料水・温水・汚水・薬品・圧縮空気など)、温度/圧力、設置環境(屋内/屋外、日射、塩害)、耐久・メンテ性、コストで総合判断します。同じ給水でも、戸建ての露出配管と工場の高温ラインでは正解が違う。だからこそ、素材の特性を“感覚”ではなく“データと実績”で比較することが重要です。
2️⃣ 主な配管材の性格表 🧭
• VP/VU(硬質塩ビ):軽量・安価・施工容易。耐食◎。温度と紫外線にやや弱い(保護要)。排水/通気の定番、給水にはHI-VPなど高耐圧品。
• HTVP/HI-VP:耐熱・高耐圧の塩ビ。温水や増圧系にも適用可能。接着の養生が品質を分ける。
• PE/架橋PE(PE-X):柔軟・耐食・凍結に強い。ヘッダー給水で威力。ラチェット式継手などで施工スピード◎。
• PB:低温衝撃に強く、曲げ配管で継手削減。高温長期は要設計。国内採用は限定的だがリフォームで光る。
• 銅管:熱伝導が良くコンパクト。給湯器周りの定番。水質(軟水の孔食)と還元性ガス環境に注意。ろう付けスキルが品質を左右🔥。
• ステンレス鋼管(SUS304/316):耐食・強度・清潔感◎。飲食・医療で人気。コスト高と熱伸縮、電食対策に留意。拡管・プレスで省施工。
• SGP/白ガス管:ねじ込みで汎用性。赤水・腐食に注意し、防錆塗装と電食対策。空気・消火・一部給水に。
• ダクタイル鋳鉄:耐圧・耐久に優れ屋外埋設の主役。離脱対策の継手指定と防食層がカギ。
3️⃣ 接合方式で変わる“施工品質” 🔩
• 接着(塩ビ):面取り→乾拭き→プライマー→接着→保持→養生。ここを急ぐと白化/剥離で漏れます。気温に応じた養生時間の管理⏳。
• ねじ込み(鋼管):シール材の量・方向・締付トルクが命。ねじ山傷・バリ取り・偏心防止。ラチェットの“締め足りない”も“締め過ぎ”も禁物。
• 溶接(鋼・ステン):開先・ルート間隔・溶材・熱影響部の管理。溶接記録と外観/内部検査(PT/RT)の基準を共有。
• ろう付け(銅):フラックス量・加熱範囲・毛細管現象を理解。冷却前に動かさない。酸洗い・水洗で腐食予防。
• 拡管/プレス(SUS/銅/樹脂):専用工具・圧着深さ・ゴムリングの劣化管理。狭所や高所でも品質が安定しやすいが、工具校正が必須。
4️⃣ 材料選定の“意思決定ツリー” 🌳
1. 流体の種類:飲用水?温水?汚水?薬液?
2. 温度/圧力:最大温度・最大圧力・サージ圧(ウォーターハンマー)を想定。
3. 設置環境:屋外日射、凍結、塩害、薬品ミスト、清掃薬剤。
4. 寿命・保全:更新可能性、点検性、交換コスト。
5. 工法と人材:職人の得意工法、工具保有、工期。
6. 法規・認証:JIS/水道法/消防/衛生基準の適合確認。
5️⃣ ケーススタディ 🧪
• 戸建ての給水更新:ヘッダー+架橋PEで“枝管短縮&水圧安定”。曲げ配管で継手削減=漏水リスク低下と作業スピードUP🚀。
• 小規模店舗の給湯:銅管+ろう付けでコンパクトに。熱に強く、保温厚を確保。火気作業の安全計画は厳守。
• 工場のプロセス水:SUS316L+プレスで耐食/衛生確保。薬品洗浄を想定してガスケット材質を選ぶ(EPDM/NBR/FKM等)。
• 屋外埋設排水:ダクタイル+離脱防止継手。路盤条件と防食層、マンホール・桝の据付精度が長寿命を決める。
6️⃣ コストと調達のリアル 💰📦
同じ材でも継手の単価×数量で総額が大きく変わります。曲げ配管で継手削減、ヘッダー方式で施工点数を一定化、在庫共通化で“端材ゼロ”を目指す。長期案件は市況(鋼材/銅相場)と納期を見越した手配が肝。代替材の承認を得ておくと、急な欠品で止まりません。
7️⃣ 長寿命化とトラブル未然防止 🛡️
• 電食/ガルバニック腐食:異種金属の直接接触を避け、絶縁継手や絶縁テープ。土中は犠牲陽極や防食ライニング。
• 水質と赤水:滞留・低流速・死水域を作らない配管計画。末端フラッシング運用もセットで。
• 熱伸縮:樹脂・金属ともに伸縮を見込む。ループ・スライドサポートで吸収。
• 紫外線:屋外の樹脂管は被覆・塗装・化粧ダクトで保護。
8️⃣ まとめ ✨
材料選定は“正解が一つではない”世界。用途・環境・工法・人材・コストの最適バランスを見つける力がプロの価値です。次回は、図面の読み方と施工計画づくりを徹底解説。干渉調整のコツや、現場で役立つ描き方・考え方をお届けします📐🗺️。
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皆さんこんにちは!
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1️⃣ 給排水の“全体像”を掴む
建物の中で水が「入ってくる」「使われる」「出ていく」。この3ステップを支えるのが給排水設備です。給水(飲料水・雑用水)は安全で十分な圧力と流量が必要、排水(汚水・雑排水・雨水)は衛生的に、かつトラブルなく自然流下で速やかに流すことが使命です。さらに、見えない場所で黙々と働くため、施工品質が“使い心地”や“建物寿命”に直結します。例えば、給水圧が不足すれば上階のシャワーが弱くなり😵💫、排水勾配が狂えば詰まりや悪臭の原因に🤢。だからこそ、設計と施工、維持管理が三位一体で回ることが理想です。
2️⃣ 基本構成と流れ(ざっくり俯瞰)
• 上水の入口:水道本管→引込管→量水器(メーター)→逆止弁→主配管
• 加圧方式:直結直圧/直結増圧/受水槽+揚水ポンプ→高置水槽(重力)
• 使用点:キッチン・洗面・浴室・便器・洗濯・給湯器・散水栓など
• 排水系:器具トラップ→排水横枝→排水立管→排水横主管→屋外桝→公共下水
• 通気系:通気立管・伸頂通気・ループ通気・返し通気(負圧/サイホン対策)
• 雨水系:ルーフドレン→竪樋→側溝/浸透施設→公共雨水系
• 保温・防露:断熱材・ラッキングで結露/凍結を抑制
• 制御・検針:メーター、バルブ群、制御盤、圧力スイッチ、漏水検知
この全体像を頭に入れておくと、現場での判断や段取りがスムーズになります👍。
3️⃣ よく出てくる用語 🗒️
• 給水・給湯・雑用水:飲用か否か、温度帯の違い。
• 汚水・雑排水・雨水:配管系統と処理先が異なる。集合はNGなケースに注意。
• トラップ:封水で臭気や害虫の侵入を防ぐ。封水深の確保が命。
• 通気:排水負圧を抑え封水切れを防止。伸頂通気やループ通気が代表。
• 勾配:排水横走りの心臓部。基本は1/100〜1/50(用途・管径で最適化)。
• ヘッダー方式:給水を分岐ヘッダーで放射状に。末端圧のバラつき低減。
• 逆止弁/減圧弁/バルブ:逆流防止・圧力安定・系統遮断の三種の神器。
4️⃣ 施工の流れ ⛑️
1. 現調・既設確認:メーター位置、配管ルート、天井懐、スラブ厚さ、既設材質。
2. 施工図/スリーブ図:他設備・構造と干渉調整。空調・電気と“取り合い”会議💬。
3. 資材手配:管種・継手・支持金具・断熱材・シール材・器具。ロスを見込んだ発注。
4. 墨出し/スリーブ:中心線・高さ・勾配を確定。防火区画は耐火措置を計画🔥。
5. 配管・支持:支持間隔・吊り金具・インサート。ねじ・溶接・溶着の管理。
6. 機器据付/結線:ポンプ・ボイラ・制御盤。振れ止め・フレキで振動対策。
7. 試験:給水は水圧試験、排水は通水・目視。漏れゼロで仕上げる💪。
8. 保温・保冷:結露と熱ロスを抑え、外装で保護。美観も性能のうち✨。
9. 引渡し・図書:竣工図、試験成績、取説、保守計画。アフター体制も整備。
5️⃣ 品質を決める“見えないポイント” 🔍
• 勾配の連続性:一点の高低差ミスが池(滞留)を作る。レーザー/水糸で連続管理。
• トラップの封水:長期空室や負圧で切れやすい。通気計画と封水補給の工夫を。
• ねじ込みの下地処理:シールテープの巻き方・ねじ山清掃・トルク管理で漏水ゼロに。
• 銅管/ステンの電食:異種金属接触・電位差に注意。絶縁継手や絶縁テープで対策。
• 保温端部の処理:端部のテーピングやラッキングの合わせ目に結露が潜む。
• 点検口の確保:将来のメンテを想定。器具裏、ヘッダー、バルブ周りは“手が入る”寸法。
6️⃣ 現場あるある&対処法 😅➡️😄
• “この配管どこ行き?”問題:系統マーキング(色・矢印・系統名)で迷子ゼロ。
• “ここに穴開けていいの?”問題:構造図でスラブ厚・主筋位置を確認。あと施工のケミカルアンカーは承認を取る📄。
• “臭いが上がる”問題:封水切れ・隠れサイホン・換気ファンとの相互作用。通気補強と器具選定を見直し。
• “シャワーが弱い”問題:末端圧・同時使用率・管径・減圧弁設定を再検討。増圧も視野に。
7️⃣ 役立つチェックリスト ✅
☐ 図面整合(構造・空調・電気)
☐ スリーブ位置/径・耐火措置
☐ 支持金具ピッチ・インサート
☐ 勾配・通気・トラップ封水
☐ ねじ/溶接/溶着の施工記録
☐ 圧力試験/通水試験
☐ 保温厚・防露納まり
☐ 点検口・バルブアクセス
☐ 竣工図・取説・保守計画
8️⃣ まとめ ✨
給排水は「水の道」をデザインする仕事。設計から施工、そして運用まで、一本の“ストーリー”として繋がっています。基礎をしっかり押さえれば、現場判断の精度が一段上がり、クレームや手戻りが激減します。次回は、現場の肝である配管材料の選び方を徹底解説します!🧪🔧
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皆さんこんにちは!
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さて今回は
~詰まり・漏水・悪臭ゼロ~
「急に流れない!」「天井からポタッ…」「トイレが臭う…」——多くは日常点検で防げます。本記事では年2回の定期点検ルーティンと、いざという時の一次対応、さらにプロに頼むべき判断基準をまとめました。🚿🧯
目次
梅雨前(5–6月):屋外桝・雨水桝・横引き配管の高圧洗浄、屋上ドレン清掃
台風前(8–9月):トイレ・洗面・浴室のトラップ水位、通気の吸い込み音をチェック
可能なら**冬前(11–12月)**に凍結対策(屋外保温・ヒーター・断水時のSOP)
合言葉:「梅雨前に桝、台風前に通気」。これでトラブルの8割は防げます。
家庭
キッチン:油脂の蓄積→月1回ぬるま湯+中性洗剤で排水口洗浄
洗濯:糸くずフィルター清掃、排水ホースの折れ・押しつぶれ確認
浴室:ヘアキャッチャー清掃、封水切れに注意(長期不在時はコップ1杯の水を)
店舗(飲食)
グリストラップ:毎日すくい取り/週1回槽内洗浄
床排水:閉店後に水張りで封水復活、逆止弁の動作確認
厨房換気:結露水ドレンの詰まり→溢れ防止センサーの点検
OK:ラバーカップ(便器用/洗面用を使い分け)、S字トラップ分解清掃、温水で油脂溶解
NG:強酸・強アルカリ剤の多用(配管損傷・危険)/ワイヤーの無理押し(穴あきリスク)
再発時は内視鏡カメラ調査+高圧洗浄が確実。根本原因(勾配・通気)を確認します。
見分け:全止水でメーター確認→回る=漏水
応急:系統別の止水栓で区分切り、受けバケツ・養生で二次被害を抑制
天井漏水:電気系統を安全確認→点検口から滴下位置を仮確定、写真記録
壁内・床下は音聴棒/サーモで絞り込み。無理な解体はNG、位置確定後に最小開口で修繕。
封水切れ:長期不在・強風時→水を足す/封水深を確保
通気不足:吸い込み音・ゴボゴボ→通気弁増設/通気管清掃
堆積物:尿石・油脂・ヘドロ→薬剤+機械清掃を定期実施
凍結:北面・屋外配管は保温+防水テープ/厳寒日は少量流水で凍結回避
逆流:豪雨時は雨水桝の泥上げ+逆止弁点検
赤水:古管・滞留が原因→朝一の放流/必要に応じ配管更新
基準:同一箇所の再発(3か月以内)/多系統での症状/天井・壁内の疑い
見積ポイント:清掃範囲・高圧洗浄のメートル数・内視鏡の有無・復旧工事の含む/含まない
発生日・場所・症状(詰まり/漏水/悪臭)
使った器具・薬剤・実施内容
写真(全体→部位→アップ)/再発日
給排水トラブルは**“予防7:対処3”**。点検の型を回せば、急な詰まりや漏水はぐっと減ります。定期メンテから緊急対応、内視鏡調査・高圧洗浄・配管更新まで一気通貫でサポート。LINE・メールで写真を送っていただければ、即日の概算提案も可能です。📞📮
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さて今回は
~配管更新・器具交換・手続きまで~
キッチン・浴室・トイレの入れ替えや、水漏れがきっかけの配管更新。給排水の設計と施工は、見えないところほど差が出ます。本記事では、現地調査→設計→施工→検査→アフターの流れを、初めての方にも分かりやすく解説します。🛠️✨
目次
給水・給湯:材質(亜鉛メッキ鋼管/銅管/架橋PE/ステンレス)、水圧、止水栓の状態
排水・通気:勾配、桝の破損、トラップの水封、通気の有無
下地・経路:床下・天井裏のスペース、コア抜きの可否、断熱・保温の状況
かんたん漏水チェック💡:誰も使っていないのに水道メーターのパイロットが回る→どこかで漏れの可能性。早めに診断を。
同時使用水量から給湯器容量・配管径を選定(例:家族4人・浴室+キッチン同時→20号以上が目安)
排水勾配:1/50〜1/100を原則、長距離は通気を併用して流下安定
騒音対策:寝室近傍は防音排水管+吊り金具のゴムライナー
電食対策:異種金属の接触は絶縁継手で遮断
給水・給湯:リフォームはさや管ヘッダー工法がメンテ性◎/露出配管は被覆銅・架橋PEが扱いやすい
排水:屋内は耐衝撃塩ビ(HT/VP)、屋外はVU管+桝を適所に
保温:給湯・屋外配管は保温材+防水テープで凍結・結露を防止
養生・仮設止水 → 2) 旧配管撤去・器具外し
新配管敷設(圧力試験) → 4) 器具取付・接続
通水・漏れ検査 → 6) 断熱・保温 → 7) 壁床復旧・清掃
試験のコツ📝:給水は加圧、排水は通水と目視+内視鏡でWチェック。
範囲:キッチン/浴室/洗面/トイレ/屋外桝など、部位ごとの数量
復旧:壁・床の下地・仕上げは誰がどこまで?
保温・防音:材料の等級・厚みの明記
廃材処分:産廃費の計上、搬入出・駐車費の取り扱い
諸手続き:水道局への開栓・メーター口径変更が必要なら記載
排水勾配不足→通気不足とセットで詰まり・悪臭に。通気弁や立て管増設を検討
ピンホール漏水(古い銅管)→区画更新で根本解決
凍結→北面や床下は保温+ヒーターで予防
年1回:屋外桝清掃・グリストラップ清掃(店舗)
3〜5年:止水栓・フレキの点検、シール更新
冬前:屋外蛇口カバー、空き家はドレン抜き
給排水は設計(数字)×施工(段取り)×検査(記録)。見えない所を丁寧に作るほど、暮らしの快適さは続きます。現地診断・概算お見積りは無料。写真を送っていただければオンライン提案も可能です。📩🧑🔧
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